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【報告】豊能地区スポーツ少年団指導者研修会



2014年 03月 01日

講師:大阪大学名誉教授、大阪青山学院大学教授

                  生田 香明先生

 演題:「発育期の重要な年齢―4歳と10歳―」

 日時:平成26年3月1日(土)箕面グリーンホール於

人は4歳と10歳に脳の前頭連合野(頭の額の後側)が急激に

発達するのでこの時期に遊びを通じて運動をしっかりやると成長

しても巧みな運動が出来る子供になるという内容でした。

 スポーツ少年団の子供たちは小1くらいから入団してくるので

4歳児は対象になりませんが、10歳の子供は小4くらいに相当する

ので該当する子もたくさんいてます。

 10歳では素速い巧みな全身動作の切替(右や左方向への急激な

方向転換)が急激に発達し前頭連合野がフルに働くようになるそう

です。

 どんな運動をしたらいいかというと4歳でも10歳でも外に出て

思いっきり走りまわることです。走ることで全身の筋肉を使い、

脳を大きく刺激するそうです。科学的にもこの時期に脳が急激に

成長することを各データで証明されていました。

 体操の内村選手も4歳時にトランポリンを使って遊んでいたり、

イチロー選手は父親とキャッチボールやゴロの取り合いなどを

盛んにしていました。逆にこの時期動かず部屋でばかりいると

体幹が整わず、鉄棒の逆上がりや、跳び箱、マット運動などが

出来なくなってしまいます。少し無理してすると着地に失敗して

骨折することもあるそうです。外に出て全身を使って思いっきり

走りまわりましょう。

 保護者の方も子供が外で遊びやすい環境を用意してあげることが

大切ですね。子供は走りまわるのが常というのは大人が思っている

常識であり、子供たちに遊べと言っても遊び方がわからず、じっと

ゲームをしている子がいることは誰もが見ている光景ではないで

しょうか?私達スポーツ少年団が果たす役割は大きいものがあり

ます。

 10歳を過ぎたからと言って手遅れではありません。脳が急激に

発達するのがその時期であり、使わなければ発達しないので将来

的によくありません。どんどん動かせということです。

 子供は運動で成長するのですが、高齢者はどうでしょう?

全身の筋肉を使って走り回るのは禁物です。激しい運動は返って

足腰を痛めることになります。しかし、全く運動しないと体の

機能の低下を招きます。ウオーキングが最適だと言われています。

ウオーキングをして体の働きを低下させないことが生活の質を

保つためにも必要だそうです。

 「生田 香明」先生の話に興味を持たれた人はインターネットで

検索してみてください。「生田 香明」で入力すると「生田 香明の

現代身体教育論」という項目にヒットします。本や論文を読んで

理解を深めてください。きっと子供や孫の育て方が変わると思い

ます。何よりも生田先生は豊中市少林寺拳法連盟の会長でもあり

私達の身近な存在です。皆様の精進をお祈りします。

                     記:問屋 恒明


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