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指導員によるリレーブログ ダルマさんのつぶやき 其の二



2012年 05月 18日

かっこいい動き、喧嘩に強くなれそう・・・
それが私の少林寺拳法を始めた不純な動機でした。

もう50歳を迎えようとしているこんなおっさんが、
体は石の様に固く練習の次の日には筋肉痛で仕事にならず、
仕事疲れで今日は休もう、休もうと思っているのに気づけば
もう10年も続けています。
 なぜか?それは、この拳法がただ強くなるのではなく、
本当に深く考えられた人間もしくは人格向上の行だからだと
段位が上がるごとに気付かされるからです。黒帯になった途端、後輩の指導!!
技も未熟で、もっともっとおそわる側でいたいのに、と思ったものでした。
教える事によって、自分の復習にもなり、共に向上して行けると
気づいたのはずっと後になってからでした。
そう、未だに発見があるし、飽きないんです。少林寺拳法。
そして目上としての変な安っぽいプライドも捨て去れました。
この年で人の話を素直に聞ける様になり、人の輪の広がりを感じられます。
アメリカのコトワザにギブアンドテイクというのがあります。
もちつもたれつ。本当によく考えられた拳法という名の行だとおもいます。
開祖 宗道臣先生は天才だと改めて思います。
そして最近は、よせばいいのに高段者の先生の激烈に痛い技の
掛かり役によくなります。本当の痛さを知り二度といやなのに、
嬉しさ半分。ほとんど病気です。
技が下手な分、一人でも多くの人にこの拳法の素晴らしさを広め、
既に修行している人は一人でも多く中毒にするのが私の役目だと思っています。
あと、頼りなかった子が立派な拳士に成長するのを見るのも
嬉しいもんです。

今年の私の心得。
人に勝つのではなく自分の心に勝つ。

次回はゆる~いつぶやきをするので、乞うご期待。(永渕秀樹)


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