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開祖語録:価値ある出会い



2015年 08月 15日


テーマ  価値ある出会い

数時間の出会いで、自分の生涯を変えていくようなつきあいが始まることもある。また例えば、先生とか友達、同僚とか、物心ついたときから日々に多くの人に触れながら、何も生まれることなく行き過ぎることも多い。
「そんなのもいたなぁ」ぐらいで、名前も顔も覚えていない。結局は素通りのような関係。確かに、その方がずっと多いよな。でも今日この場は、後者ではない前者になるうる「価値ある出会い」の一つにしたいと私は思う。
大袈裟かもしれないが、人間いつ死ぬかわからない者同士が、何かを求め、ある日ある場で一緒になった。なら、それを有意義に生かそうじゃないか。いつ死ぬかわからない人生であればこそ、今を、明日を大切にして、これと決めたことに一所懸命取り組む。そして、そのためにも、人生の転機となりうる「人間と人間の出会い」、その意義、まず感じようとする、そうありたい。「半ばは自己の、半ばは他人の幸せを考えられる人間になろう」と事あるごとに呼びかけてきた。なぜなら、厳しい現実をくぐり抜ける中で、「どうせ生きるなら、悔いなく十分に生きよう」と考えた私の生き方の、それが結論の一つだったからです。

少林寺拳法創始者・宗道臣語録より 1972年3月、大学少林寺拳法部本部合宿

開祖のこのお話を選んだのは、この夏の長期出張で感じた事が、出会いと絆だったからです。家族や仲間と離れた3ヶ月でしたが、その間、色んな出会いがあり、また家族や仲間との絆を強く感じた時間でした。生涯修行、まだまだ色んな出会いがあると思います。新たな出会いを求め大切にしていきたいと思います。


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