前の記事へ 記事一覧 次の記事へ

指導員によるリレーブログ ダルマさんのつぶやき 其の十二



2012年 10月 02日


題材を求めて大学時代(参段受験:1979年)のノートを開けてみました。

当時大学3年で本部の春季合宿に帰山し、1週間の練習の後、最終練習日(金)に

参段を受験したことが書かれていました。

 今でも、大学少林寺拳法部の本山合宿はありますが、私たちの時代は1週間ぶっ通
しの

スケジュールで本部で法話を聞き、少林寺拳法の思想を学び、技術の時間には剛法・
柔法を

練習しました。午前9時から午後5時までみっちりとスケジュールが並んでおり、

少林寺拳法三昧の日々が続くわけです。学生なのでお酒も飲めず、その1週間は

聖人君子の生活を送ります。(今の私には想像できません。)

 まだ、「開祖」が存命の頃(1980年ご逝去)だったので直に法話を聞くことが出来
ました。

政治経済の話から教育しつけのことまで、いろいろ話されスケールが大きく、懐の深
い方だと

記憶しています。今でも「少林寺武専」等で開祖法話テープを聞くと本山合宿が思い
出されます。

「人を育てるには教育が大切であり、繰り返し繰り返し同じことを教えるのであ
る。」

これが秘訣です。(人間は忘れていまうから)少林寺拳法で人格を養われた指導者が
子供を

教育している。立派な人間に育てられていることに「開祖」の理念が受け継がれてい
ることを

今もはっきりと認識出来ます。

 少林寺拳法漬けの1週間の仕上げに受けた参段ですが、練習不足がたたって散々な
出来具合で

試験官の明石道院今井先生にどやされました。・・・・シュンですね。

 当時の試験科目をご紹介します。

1.阿羅漢第6系            2.那羅延第3系

  1燕返                 1水月返

  2送天秤捕 連行            2外受突 連反攻

  3片手投 閂固             3払受段突

  4熊手返                4三日月返 刈足

  5木葉送                5鶴立拳第三

  6矢筈投                6鶴立拳第四

  7後襟捕                7中段返 連反攻        
                      

  8片手切返投              8地王拳第二

9上受逆手投 閂固           9地王拳第三

 10下受 小手投            10半月返 掬首投

参段技の組演武ですが、全部やるとへとへとです。

2012年10月2日
 問屋 恒明


前の記事へ 記事一覧 次の記事へ